日本パエリア協会発足趣意書

一昨年スペインバレンシアを訪れた際、現地の友人に連れて行ってもらったレストランで私は衝撃を受けました。
出てきたパエリアは私が知っているものとは違い見た目はシンプルで正直「これが?」と疑いたくなるような物でした。しかし一口食べたとき私の考えは変わりました。
肉と野菜の旨味をしっかり吸ったバレンシアの米は私が今まで作ってきたパエリアの概念を覆すものでした。
友人にどんなダシを使っているのか尋ねたところダシは一切使っていないという返答。

もういても立ってもいられず友人にどうしてもパエリアを作っている所を見てみたい、出来ることなら教えて欲しいとお願いしていました。

再度の来訪を約束し2ヶ月後私は再びバレンシアを訪れました。

そして紹介されたレストランでの研修で私はスペイン料理の原点を見るのでした。 地鶏と兎をEXバージンオリーブオイルで焼き色をつけ、自家菜園のフレッシュのトマトとインゲンを入れ本当にダシは使わず水のみで炊き上げていました。味付けも塩のみ。

また、私が日本で作っていたオーブンで作るパエリアと違い直火のみで炊いていました。

「これがパエリアの原点Paella Valencianaだ」と教わり彼らの作るパエリアに釘付けになっていました。
魚貝のパエリアにしてもシンプルで旨味を最大限に引き出す技術を持っています。

今回の経験を経て日本にこの料理を伝えたいと切に願いました。

日本パエリア協会を設立するに当たり「本場の味を多くの人に伝える」事に強く力を入れ料理を通しての文化交流を図りスペインと日本の架け橋になれば幸いです。

つきましては、その活動拠点となる日本パエリア協会の発足をご提案させていただきます。なにとぞこの趣旨をご理解の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。

日本パエリア協会 発起人 栗原 靖武