パエリアの本場バレンシアの地元民が愛する魚介系パエリアも地味だった!


前回の「パエリアの本場バレンシアで一番人気のパエリアは?」でも書きましたが、バレンシア人が愛する「バレンシア風パエリア」(Paella Valenciana、パエージャ・バレンシアナ)の見かけは至って地味です。

でも魚介系のパエリアならムール貝やエビがふんだんに盛られていて豪華なはず…と思いきやこれもまた地味。

バレンシアのお米料理専門店「LEVANTE」のアロス・ア・バンダというのも、バレンシアの人たちが大好きな魚介系のパエリアはアロス・ア・バンダ(Arroz a Banda)と呼ばれる具がほとんど入っていないように見えるパエリアなのです。もちろん魚介のパエリアという名前のパエージャ・デ・マリスコス(Paella de Mariscos)もあるのですが、何故か人気はアロス・ア・バンダ(Arroz a Banda)。

バレンシアの米料理専門店(アロセリア、Arrocería)で派手目の魚介のパエリアを注文するのは、大体外国人かバレンシア地方以外からやってきたスペイン人が多いように見えます。

さて、アロス・ア・バンダ(Arroz a Banda)なぜ人気があるのでしょう。そして一体魚介のパエリア、パエージャ・デ・マリスコス(Paella de Mariscos)との違いは??

まず、アロス・ア・バンダは一見ただのサフランライスですが、よーくみると細かく切った魚介がお米の間にみえます。一口食べれば、見かけからは想像できない魚介の風味が凝縮された味にびっくり。

実は、アロス・ア・バンダは魚介をケチったパエリアではなく、出汁には惜しげもなく魚介を使ったパエリアなのです。スペイン語でアロス・ア・バンダは「お米は別に」と言った意味となり、市場で売れ残った魚やそのままで食べるには価値のない魚でスープをとり、スープ(あるいはこれにジャガイモや野菜などをいれたもの)として食べたあとに、出汁をお米料理に活用したそうです。ということで、この魚介スープでお米は別に食べるというのが名前の由来のようです。

魚介のパエリア、パエージャ・デ・マリスコス(Paella de Mariscos)もとても美味しいですが、その他の魚介系パエリアもぜひ試してみてください!

注)Paellaの発音は、日本名はパエリア、スペイン式発音はパエージャで統一させていただきました。

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盛 千夏(もり ちなつ)
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