2018年日本パエリア協会スペイン研修旅行:1日目」と「2018年日本パエリア協会スペイン研修旅行:2日目」の続きです。

この日が実質バレンシア研修の最終日です。翌日は早くにバルセロナへ移動し、Almentariaでの視察&商談です。今回の研修旅行のメインイベントの一つであるバレンシアの稲作について、学びます。

3日目

バレンシアはスペイン最大の稲作地帯のひとつです。その中心地になるのが、国立公園に指定されているスペイン最大の湖、La Albfuera(アルブフェラ)です。湖畔にはEl Palmar(エル・パルマール)と呼ばれる町があり、パエリアの故郷として知られ現在も多数のお米料理専門レストランが軒を連ねます。

この日はこのアルブフェラ湖畔で5代にわたって稲作に従事してきた「Arroz Tartana」のJuan Valero(フアン・バレロ) さんにバレンシアの稲作についてレクチャーしていただきました。通訳ガイドそしてこの稲作見学のアレンジは、バレンシア在住でスペイン食材・飲料の輸出エキスパートとして活躍する「orka SPAIN」の片岡治子(かたおか はるこ) さんです。

まずは、アルブフェラ湖をボートで案内してもらう前に、この湖がどのように形成され、どうしてこの地で稲作が始まったかをこの日船頭役を務めるビセンテさんと「Arroz Tartana」のフアンさんに説明してもらいます。

アルブフェラ湖の稲作とボート遊覧。

アルブフェラ湖にはたくさんの野鳥を見ることが出来ます。うなぎ漁も盛んでバレンシアではうなぎも食されます。養殖はしていないのですべて天然ものだそうです。また今は時期ではありませんがハンティングも可能です。

アルブフェラ湖の稲作とボート遊覧。

ボートを一旦降りて、フアンさんに「Arroz Tartana」の畑を見せてもらいます。まだ田植え前段階なので、地ならしを終えたところです。稲作に使われる水はアルブフェラ湖の水で、ほかの畑と水は共有です。「Arroz Tartana」では無農薬のお米を作っていますが、水を共有している事からオーガニックの認定は受けられないそうです。

薪で炊いた本場のバレンシア風パエリア。

ボート遊覧と稲作畑を見学した後は、お楽しみのパエリア!

Arroz Tartana」の創業の地、フアンさんの高祖父が初めて稲作を始めた場所に、薪で炊く本場のパエリアが用意されていました。フアンさんのご好意でバレンシア風パエリアをごちそうになりました。

パエリアが炊き上がるまで、「Arroz Tartana」のお米のビールを頂きます。こちらは日本パエリア協会一行、そして一緒に参加していたスペイン人にもすごく美味しいと大好評でした。

薪で炊いた本場のバレンシア風パエリア。

バレンシア風パエリアの前に、バレンシアの伝統料理Esgarraet(エスガラエッ)、トマト・ツナ・春玉ねぎのサラダ、生ハム・チョリソー・チーズなどを頂きます。

そして本物のPaella Valenciana(バレンシア風パエリア)を頂きます。絶品で、一同大満足! お焦げもいい具合にできていました。薪は火の調節が難しいのにさすがですね。「Arroz Tartana」では、10名以上のグループであればお料理教室も開催してくれるそうです。

食後は、「Arroz Tartana」が作っているお米のリキュールで〆です。甘すぎずこちらも美味しい。

Tartanaのお米乾燥機や倉庫と商品。

食事の後は、稲作の今と昔、お米の乾燥から出荷までの説明と、のお米倉庫を見学させて頂きました。「Arroz Tartana」ではほかの稲作農家から頼まれてお米の感想をする場合もあるそうです。

そして最後に、バレンシアでお米料理に使われるお米についてのレクチャーがありました。日本米の違い、どのようなパエリアを使うか、誰がどこで料理するかによって使うお米の種類を変えるそうです。

日本でもパエリア米として知られるBomba(ボンバ)米は、時間が経ってもお米が柔らかくなりすぎず、レストランや宴会会場など大人数向けのパエリア作りに向いているのだとか。家庭用であれば、Bombaではなくてもよい、どのお米が一番いいと言うのはないそうです。お米の種類までこだわると本当に美味しいパエリアが出来そうです。

長くなりましたので、後半戦に続きます!

+++++++++++++++

Arroz Tartana」のお米、お米のビールやリキュールに興味がある方、片岡さんにスペインから日本への食材について相談がある方は下記をご参考下さい。

Juan Valero(フアン・バレロ)さんの連絡先

「Arroz Tartana」

片岡 治子(かたおか はるこ)さんの連絡先

「orka SPAIN」

——————————

スペイン留学エージェント盛 千夏(もり ちなつ)